アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)には、「まとめる」「プレゼンする」「眺める」という要素があります。そこに存在するのは、参加者が一体となって1つの体験を作り上げるということです。オンラインで実施することによって、その体験の魅力が薄まってしまってしまうのでは?という懸念が私にもありましたが、世の中は大変便利…というか制限された中でもアイデアは出てくるものですね。
WEB会議ツールの機能の1つが画面共有がありますが、その画面に投影するのはファシリテーターの「Googleスライド」がおすすめです。この投稿では、オンラインABDでGoogleスライドを使うメリットなどを解説します。
誰でも使える
Googleスライドはほとんどパワーポイントと同じように使えます。パワーポイントを使えないという人って、もはや圧倒的少数ですよね。なので初めてオンラインABDをやるという人でも参加のハードルが低いですし、少し説明してあげれば使いこなせます。
またコサマライズでは、参加者が持参した紙に書いたものをカメラに撮ってGoogleスライドに貼りつけることもできますし、紙が手元になければ直接書くこともできます。
さらにアカウントの登録などをしなくてもリンクを知っていれば、誰でも閲覧・編集することができるよう設定ができるので、事前の対応も少なく、誰にとっても楽でメチャクチャ気軽に使えます。
視認性がある
パワーポイントと同様に、1つの目線で1スライドだけが目に入るので、コサマライズされた内容が頭の中に入ってきやすいです。オンラインABDのコサマライズで推奨されているのは1スライドを4分割して4コマ漫画のように描く方法ですが、それがフォーマットであれば参加者は同じルールに従ってプレゼンを聴いたり眺めたりできるので、余計なことを考えずに済むので楽です。
Googleドキュメントだと縦長になりがちなので、画面共有した際に1画面におさまるようにするにはGoogleスライドのようなプレゼンテーション用のツールのほうがよいです。ファシリテーターにとっては管理が楽ですし、参加者からすればプレゼンの際は1枚のスライドに集中すればいいだけです。
「同時編集という機能」と「ライブ感」
さきほど、アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)の魅力が、参加者が1つになることを上げました。クラウドサービスを使うと、共同編集が可能な場合がほとんどです。特にGoogleスライドは文字の入力、写真の貼りつけ、いま誰かがこのスライドを見ているなとか、編集しているなとか、そういったことがリアルタイムで分かります。
一緒にいないけど、誰がどう行動しているのかが分かるので、ともに作り上げているライブ感があるんです!
これにWEB会議ツールの基本的なビデオとチャット機能が加わることで、実はリアルでのABD以上にライブ感を得ることができてるなという実感があります。
一気通貫性
ファシリテーターのイントロダクションでの、チェックインのお題・諸注意・オリエンテーションから、コサマライズの貼りつけ、プレゼンテーション、ギャラリーウォークまで、1つのファイルで進行することが可能です。
この一気通貫性って結構重要なんです。
ファイルの画面共有でまごつくストレス、1つのファイルだけを追いかければいいという負担の軽さ、Googleスライドを用いたフォーマット・お作法的な強制力が発生し、1スライドの枠で表現しようとする努力が発生します。
代替品はある?
やってやれないことはないですが、これまでに挙げた大切なポイントを気持ちよくクリアするツールは他にないと思います。共同編集という意味ではスプレッドシートやGoogleドキュメントなども使えますが、参加者の使い方の制限・コントロールがしにくく、全体としてまとまりがないものになりがちです。
Trelloといったツールもありますが、ABDをやるうえではUIがハマりません。Trelloはカンバンに画像をハメ込めるのですが、文字が小さいと1枚ずつ画像を開かなくては読めません。
まとめ
オンラインABDではGoogleスライドを基本として使うべし。
コサマライズやダイアローグの方法は複数の選択肢があるものの、コサマライズしたものの共有をすることにおいて最も使いやすいのはGoogleスライドです。ぜひ試してみてください。
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