リレープレゼンの基本

リレープレゼン リレープレゼン

アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)のなかで、参加者数次第で一番時間を費やすかもしれないのが「リレープレゼン」です。

ここでは、プレゼンターの心構えとスムーズな進行をするため心得をまとめます。

リレープレゼンの時間

ABDを実施する本の難易度や、コサマライズのボリュームによって時間を設定します。

コサマライズしたスライド1枚あたり30秒が目安です。

多くの場合、コサマライズはABDで上限とされている6枚に設定されるので一人当たり3分が持ち時間ですね。これが全体となると、10人参加でそれぞれが6枚サマライズした場合、単純計算で30分掛かかることになります。

プレゼンターの心得

著者になったつもりで話す

ABDではまず、あなたの解釈ではなく、本に書かれていることを要約して全体に共有することが大切です。

コサマライズでもなるべく本に書かれている言葉通りにまとめるようにします。リレープレゼンでも同じです。ここでは著者になり切って自信をもって他の参加者に伝えるようにしましょう。

自分の言葉や解釈を入れたくなりますが、ダイアローグから好きなだけ語ってください!

時間は厳守を意識

リレープレゼンは基本的に時間が来たら強制終了するということはしません。コサマライズの内容をプレゼンしきるまでファシリテーターは止めませんので、プレゼンター自らがが時間内に収めようとする努力が必要になります。

慣れていないと、自分が思った以上にしゃべってしまいます。制限時間の半分くらいが過ぎてもまだ1枚目…ということもあります(^^; 最初にコサマライズした中でも特に伝えたい部分を意識しておくとよいでしょう。

また、ファシリテーターがストップウォッチなどを用いて経過時間が分かるように管理するので、経過時間を意識しながらその場で時間配分を調整していきます。

オーディエンスの心得

聞くことに集中!

待ち時間は「自分の番になったらどんなプレゼンをしよう」と考えてしまうのですが、これではABDの意味がありません。他の参加者がまとめた自分のパート以外の部分も吸収できるのがABDのメリットです。ぜひプレゼンテーションを聞くことに集中してください!

プレゼンテーションが苦手だからつい考えちゃう…という人もいるかと思いますが、安心してください。すでにコサマライズしている時点で要約ができています。あなたが書いたことを、そのまま読み上げるだけでもいいんです。

メモを取ろう

リレープレゼンは、するすると流れて言います。油断すると聞き逃してしまったり、後から振り返ると「なんて言ってたっけ?」と、忘れることも多いです。それを解決する手段として、メモを取っておくとよいでしょう。

あとからどこの部分のメモか分からなくなることもあるため、「●●さんのパート」とか「2章の3枚目」なども記載しておくとよいです。参加者にポストイットを渡してそこに書いてもらえば、ギャラリーウォークのときに貼りだしたりできるので便利です。

オンラインの場合は、チャットにどんどん書き込んでいくこともできます。

ファシリテーターの心得

時間管理

リレープレゼンは参加者に時間を委ねることになるため、時間管理に気を使いましょう。以下のような時間管理のテクニックを参考にしてください。

①参加者に制限時間を事前に伝え準備させる
オリエンテーションや、コサマライズを貼りだしているとき、休憩後などリレープレゼンが始まる前に、一人当たりのプレゼン時間を参加者に事前に伝えておきます。こうすることで、プレゼンテーションの前までに何となくでも「どう話すか」を意識することができます。

②タイマー・ストップウォッチアプリ
時間経過でアラートが鳴るようにしておきましょう。例えば、制限時間1分前に「チーン」と鳴らすなど。ストップウォッチをプレゼンターに見えるようにしておくのもアイデアの一つですが、しゃべることに精いっぱいになってしまうため、ファシリテーターが手伝ってあげましょう。

③とはいえ時間を厳しくし過ぎない
ファシリテーターが時間を厳しく管理しすぎるのもよくありません。強制的に終了すると、プレゼンターが「失敗してしまった!」という嫌な思いをしてしまうのに加え、心理的安全性が損なわれてしまいます。また、オーディエンスもつい時間を気にしてしまいます。聴くことに集中するためにも、あくまでもプレゼン終了は参加者に委ねましょう。

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