アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)は、参加者は手ぶらでもOK!という手軽なものですが、ファシリテーターはABDに必要なもの、備品類を用意しておきます。この投稿ではABD実施に際して、「これがあるといい!」というアイテムをご紹介します。
①A4の紙
紙はA4用紙がちょうどよいです。
許容範囲としては、A4かB5くらいかと思います。
あまり大きすぎると貼りだすとすぐに壁がいっぱいになりますし、小さいと遠くから見えなくなります。
A3サイズまでいくとかなり見やすいのですが、最初に文字数の目安を周知しておかないと、細かく書きがちになってしまいます。また、会場に用紙があればいいのですが、ファシリテーターが持ち運びするには不便なサイズです。
B5サイズもいいのですが、参加人数が10人規模になると、コサマライズしたスライドの文字が見えなくなる人が出てきます。文字数を厳選する必要があります。
A4サイズは多くの人にとって普段の印刷で使うことが多く、見慣れたサイズです。文字数も適量でおさめられ、プロッキーの太字で図やイラストを描くのにも程よく、ある程度遠くからでもスライドが見えやすいです。
また、持ち運びも便利なので、おすすめです。
②ペン(プロッキー)
ペンはプロッキーが最適です。
文字を書く際は太字側で書くと見えやすくなります。プロッキー太字は角度によって書きっぷりが変わってきますので、慣れない方に向けては練習を挟んでもよいでしょう。
③マスキングテープ
コサマライズした紙をつなげるとき、壁に紙を貼るときに使用します。セロテープでもガムテープでもなく、マスキングテープを推奨します。
④スマホorタブレット
以下のような用途で使いますが、メインは時間管理です。
- タイマー
- BGM
- 写真撮影
ABDは、コサマライズやプレゼン、ダイアローグなど参加者に時間を意識してもらう場面が多いです。なのでファシリテーターはスマホのタイマー機能を活用しながら進行していきます。
またコサマライズ中や休憩時間は、シーンとした空気になります。リラックスできるようJAZZなどの音楽を流してくとよいです。
最後にカメラ機能を使って、集合写真を撮りましょう(^^)/
⑤ポストイット
あると便利なアイテム。ファシリテーターによって使い方は様々。
例えば…
・リレープレゼン前に時に配っておいて、メモをとってもらう。ギャラリーウォークのときにメモを貼りつけてもらい、参加者で見てもらう
・名前をかいてもらって、自分の担当のサマリの上に貼っておく
・ダイアローグの際のテーブルトークでのヒントとして提示する
⑥ネームシール
名刺サイズくらいのネームシールに名前を書いて、体に貼ってもらいます。
すでにコミュニティが形成されていたり、会社などで知った顔同士でやる場合は不要ですが、広く募集をして開催するときには初めて会う方々も多いはず。お互いを呼び合ったりするために、胸など見やすいところに貼ってもらいましょう。
⑦丸形カラーシール
ギャラリーウォークのときに、貼ってもらいます。
シールが多く貼られるということは、参加者の関心度が高い、難解なために疑問が残る、などのポイントが分かります。
また、色に意味づけをしておくと後から振り返ったときに、わかりやすいです。
例えば、「青は納得」「赤は疑問」など。
⑧模造紙
ダイアローグの際に使用することがあります。
対話を通して出てきたキーワードや問い、気づきなどを自由に書き込んでいきます。対話の手段としてワールドカフェをやって対話するメンバーがシャッフルされた場合、テーブルごとに違うワードが書かれた模造紙をることで、対話のキッカケになりますし、新しい問いと答えが生まれます。さらに書き込んでいくことで、多様な世界が広がっていきます。
ただ、あまり模造紙に書き込むという行為に慣れていない方も多いので、全然書かれなかったり、席替えをしたらぱったり書き込まなくなることがあります。模造紙を有効に使ってもらうには最初に「自分の手前の空白に3つキーワードを書いてください」などと最初に模造紙を汚してもらうなど工夫が必要です。
⑨お菓子
ABDは集中して頭を使うので、お菓子があると喜ばれます!
コミュニティが形成されれば参加者同士でお菓子を持ち寄るという雰囲気も出てきます。ABDを開催するにあたって、参加料を取る場合はファシリテーターが用意してもいいのではないでしょうか。
(最後に)少し広めのテーブル
コサマライズするとき、紙をマスキングテープでつなぐとき、ダイアローグをするときは、ある程度広めのテーブルがあるとよいかと思います。お菓子も広げられますしね!
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